米国ITトレンドで見通す デジタルな近未来【前編】

2015.05.14
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ITはもっと賢く人の行動をコントロールする

デジタル技術は多種多様で変化が激しく、全体的な方向性をつかむのは骨が折れます。だからと言ってその動向に無頓着でいれば、利活用で他に先んじるどころか後れをとってしまいかねません。そこでお勧めしたい情報の1つが、調査会社ガートナーが例年まとめている「戦略的テクノロジー・トレンド トップ10」です。ここでは、その最新版にスポットを当てながら、デジタル技術がどこに向かおうとしているのか、それが企業にとってどんな意味を持つかについて、前後編の2回に分けて見ていきます。

3年後のビジネスに大きな影響を及ぼす技術の潮流

ガートナーの「戦略的テクノロジ・トレンド トップ10」は、同社が例年発表し、IT業界人も参考にしている情報です。ガートナーによると、これは「今後3年間で企業に大きな影響を与える可能性を持つテクノロジ(のトレンド)」であり、人(ITエンドユーザー)のワークスタイルや生活、ビジネス、そしてITにイノベーションを引き起こすもの。対応が遅れると機会損失などのリスクにつながったりする可能性が大きいとも言います。

もちろん、彼らの見方が常に正しいとは限りません。実際、3年前に彼らが掲げたトップ10のすべてが、今日の企業のビジネスに多大な影響を与えているかと言われれば、そうとばかりは言い切れません。しかし、たとえそうであっても米国でどのようなテクノロジが誕生し、企業のビジネス革新につながろうとしているかを理解しておくことはとても意味があると考えられます。

では、2015年の“トップ10”は、どのようなものでしょうか。具体的な項目を、以下の図に示しました。
DigitalInnovationLab_gartner_zu01

トップ10項目の中には、ITトレンドを日頃からウォッチしていないと、何を意味しているかの見当すらつかないものもいくつかありますが、ここではその説明は割愛します。個々の項目を理解するよりも、全体的な方向性を把握することが重要だからです。なお個々の項目解説は、同社の報道向け資料(http://www.gartner.co.jp/press/html/pr20141028-02.html)に記載されていますので、ぜひそちらも参照して下さい。

まずトップ10項目の「①」~「⑥」に焦点を合わせてテクノロジの方向感を見ていくことにします。

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