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これがデジタルネイティブ流コミュニケーション、若者のスマホアプリの使い方

2016.11.17
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デジタルイノベーションやデジタルトランスフォーメーションへの取り組みが求められていますが、そこで重要視されているのが、デジタルネイティブへの対応です。生まれた時からPCやインターネットが存在しており、それらを前提にしたコミュニケーション方法や行動パターンを持っているとされます。デジタルを使ったビジネスモデルを考えるには、このデジタルネイティブにとっての“当たり前”に対応しなければ、ビジネスの広がりは難しいと考えられているからです。

筆者は1990年代前半に生まれた、デジタルネイティブ世代の一員です。小学校からPCを使い始め、中学校では携帯(いわゆるガラケー)を入手。大学からスマートフォン(スマホ)を使っています。周りの同級生達も、ほぼ同じようなデジタル機器の経験を持っています。

そして社会人になりましたが、先輩方からは、上記の理由からか「デジタルネイティブと言われる最近の若い人は、スマホのアプリケーションをどんな風に使っているの?」良くと聞かれます。逆に「みなさんは、どんな風に使っているのですか」とも思うほどです。余りに度々聞かれるので、筆者のスマホアプリの使い方を1日の流れにそって紹介させていただきます。みなさんのスマホライフとはどれだけ違っていますでしょうか。ちなみに現在使っているスマホは米AppleのiPhone6です。

朝はLINEチェックから、目覚まし時計もスマホで

朝は目覚ましの音で目覚めますが、もちろん目覚まし時計はスマホアプリの「時計」です。本当の目覚まし時計はありません。アラームは5分間隔でセットし、寝過ごさないように気を付けています。5時40分、5時45分、5時50分、5時55分、6時といった具合です。

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写真1:起床時にチェックするスマホアプリは「時計」と「LINE」と「Yahoo!天気」

眠い目をこすりながら最初にチェックするのはSNSの「LINE」です。私の就寝後も、色々なやり取りが続いているからです。この日も私が寝たあとに、大学の同級生との飲み会の話がやり取りされていました。これを見て、今日、飲み会があることを思い出しました。同級生と会えることを楽しみに、ようやくベッドから抜けだし、出勤のための準備に取りかかります。そこで調べるのが「Yahoo!天気」です。この日は、降水確率が50%と、やや怪しい予報だったので、折り畳み傘をカバンに入れました。

会社までの通勤の足は電車です。電車に乗ってからは、ニュース配信アプリ「SmartNews」を見て、世間で話題になっているニュースをチェックします。SmartNewsは、政治・経済から、ITのほか、グルメやスポーツ、エンターテインメント情報まで様々な情報を入手できるので、新聞代わりに使っています。

お昼ご飯は公式アプリのクーポン任せ?!

会社に着きました。オフィスでは会社が整備しているコミュニケーションインフラを使います。筆者の会社では、米マイクロソフト製の情報管理ツール「Outlook」と、電話やチャットができるコミュニケーションツール「Lync」が提供されています。Outlookでは、社内外の関係者とメールをやり取りしています。予定表や会議室の予約もOutlookからできるので便利です。Lyncは、電話やチャットのほか、メールで送るには容量が大きな添付ファイルがある時や、今すぐに連絡を取りたい時などに使います。

そろそろお昼ご飯の時間です。お昼はLINEで企業が展開している公式アカウントから送られてくる通知を見てから、どこにするかを決めます。公式アカウントの通知には、クーポンが添付されているからです。クーポンを使って“お得に”昼食は済ませたいので、お昼前のLINEチェックも欠かせません。

昼食後は外出の予定が入っていました。まず「Yahoo!乗換検索」を使って、行先までの経路を検索します。乗り換えをするには何両目に乗れば良いかや、一本前や一本後の電車なら何時に到着するのかなども検索できるので、余裕をもった行動が可能です。最寄り駅に着いたら地図アプリ「google map」を使って目的地までの経路を検索します。筆者の場合、google mapがないと目的地までたどり着くのが難しいので、これは手放せません。

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写真2:外出時に移動の電車内で利用するスマホアプリは「Yahoo!乗換検索」と「Twitter」と「comico」。下車後は「google map」が頼り

出先での用件が終わり、会社に戻ろうとしたところ、電車が遅延していました。そんな時はSNSの「Twitter」を使って、どこで、どんな状況になっているのかを調べます。例えば「山手線 遅延」で検索すれば、何件ものツイートが検索でき、どんな事故が起こったのか、どれくらい遅れているのかなどが直ぐに分かります。人身事故などで復旧の見込みが薄ければ、乗換案内アプリで迂回路を検索。少し待てば良いようなら、暇つぶしに漫画アプリ「comico」でマンガを読み気分転換を図ります。無事に帰社したら、午前中の同じようにOutlookやLync中心に仕事をします。

友人とのプライベートな時間は複数のSNSを使い分け

仕事も何とか一段落し、朝一番のLINEチェックで気づいた飲み会に無事、参加できそうです。今日の飲み会は、筆者が趣味で所属しているオーケストラのメンバーによるもの。久々に会う同級生に、ある楽譜を渡す約束をしていましたが、その楽譜を家に忘れてきてしまったことに気づきました。でも心配は無用です。スマホに楽譜のデータは保存してあるので、コンビニのプリンターを使って印刷できるアプリ「ネットワークプリント」を使います。データをネットにアップロードすれば、後は飲み会の会場近くのコンビニでプリントアウトすればOKです。楽譜は無事、手渡せそうです。

会場のお店に到着したら、クーポンアプリ「Hotpepper」で取得したクーポンを提示します。料金が割引になるクーポンだけでなく、幹事1人分の料金が無料になったり、バースデーケーキサービスがあったりと様々なクーポンがあります。このお店を決める時は、別のアプリ「食べログ」の口コミを見て決めましたが、クーポンの中身を参考に決めることもあります。お得に越したことはありません。

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写真3:飲み会の設定には「食べログ」のほか「LINE」のスケジュール機能やノート機能を利用

この飲み会の日程は、「LINE」が持っているスケジュール機能を使いました。「○、△、×」で出欠を取り、「○」が一番多かったのが今日ということです。飲み会以外にも、遊びに出掛けるときやイベントなど、人数が多い集まりでは、この機能を使います。そして決定した飲み会の日程は「LINE」のノート機能でリマインドします。ノートを見ればLINEでのやり取りをさかのぼらなくても日程や場所を確認できるので便利です。今朝の筆者は、ノート機能ではなく、友人のLINEのやり取りで、思い出したわけですが。

飲み会が始まりました。とりあえず、料理が出てきたら写真を撮ります。「Instagram」や「Twitter」に投稿するので“美味しそうな”写真を撮ることを心がけます。特に「Instagram」は、写真がメインのアプリなので、説明のための文章を気にせず気軽にアップロードできます。最近、「ストーリー」という機能が追加されました。投稿内容が24時間経てば消えてしまうというもので、飲み会中の動画や写真をリアルタイムに、より気軽にアップロードできるようになりました。

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写真4:飲み会の場では「Instagram」や「Twitter」「SNOW」が活躍

さらに盛り上がってきたら、自撮りアプリ「SNOW」を使って写真を撮ります。撮影した顔を認識して、耳や鼻の部分に動物の着せ替えイラストが表示されたり、友達の顔を入れ替えたりして遊びます。人物の写真を撮るときは、スマホ標準のカメラ機能ではなく、SNOWで撮影することが多いです。

ちなみに、飲み会や日常のちょっとした出来事では「Facebook」はほとんど使いません。TwitterやInstagramで既に投稿していますし、同世代では、そういった内容をFacebookに投稿している人はあまりなく投稿しにくい気がしています。フォロワーも、TwitterやInstagramでは、友達や同級生、先輩・後輩などが中心ですが、Facebookになると、あまりしゃべったことのない人や会社の人など少しオフィシャルなリストになっています。

そのため逆に、演奏会の告知や、歓送迎会などオフィシャルな場所ではFacebookを使います。Facebookは長文を書くのに適しているので、宣伝や日記、大きなイベントについての感想などを書くのには最適です。このようにSNSは、場面や用途によって使い分けています。

就寝前、最後にチェックするのもLINE

楽しい飲み会も終わりました。帰りの電車では、飲み会で撮った写真を「LINE」のアルバム機能に追加します。それが終われば、大概は寝ていますが、スマホのアラームをセットし、寝過ごさないように気を付けています。

帰宅し、入浴なども終えて一段落すれば、「Twitter」や「Instagram」を見て、先ほど投稿した内容に返信が来ていれば、それらに返事を返します。そして布団に入り、最後にもう一度、「LINE」に通知が来ていないかを確認してから眠りに就きます。

いかがでしたでしょうか。これが、私のある1日のスマホアプリの使い方です。お気づきのように、ほとんどは「LINE」によるコミュニケーションが中心で、オフィスでのメール以外では、メールはほぼ見ません。新しいアプリも試してはみますが、同用の機能が「LINE」などにも追加されてくるので、それほどアプリを変更することはありません。例えば、Instagramのストリート機能を紹介しましたが、同様のアプリとして今、海外では「snapchat」が先行して流行っていました。ただ既にInstagramにストーリー機能が追加されているので、日本でもsnapchatが流行するのかどうかは微妙です。

これは、あくまでも私の使い方ですが、友人達もほぼ同じのようです。2000年以降に生まれた世代などは、また違った使い方をしているのかもしれませんが、若手社会人のスマホアプリの利用の仕方や、行動パターンなどを理解するための参考になれば幸いです。

執筆者:古川 達也(Digital Innovation Lab)

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